「初めての選挙は、ポケモンと同じ」主権者教育講座レポート - 愛媛県立松山東高等学校編

4月21日、誕生日のワークショップは、愛媛県立松山東高等学校で、全校生徒のみなさんに向けて主権者教育講座でした!

先日の1年生対象の講座が毎年度最初のワークショップ講座なのですが、今回は39歳最初のワークショップ講座を任せていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです😊


テーマは、「選挙の意義と主権者教育の話をしよう!」

今回、僕が一番伝えたかったのは、選挙や政治は、決して“遠くにある難しいもの”ではないということでした。

ニュースの中だけにあるものでも、大人だけが考えるものでもなくて、これからの自分の暮らしや、まちや社会のあり方とつながっているもの。

そして何より、選挙は「完璧な正解を選ぶもの」ではなく、自分なりに考えて、選んで、そこからまた学んでいくものなんだと思っています。

講座の中では、18歳選挙権や成年年齢の話、若者を取り巻く社会の変化、そして選挙のルールについて、クイズも交えながら一緒に考えました。


毎回、選挙の授業の時は、「初めての選挙は、ポケモンと同じ」という話をします。 (10年前に18歳選挙に実現がした頃から言い続けている持論です笑)

最初から全部わかっていなくてもいい。 最初から完璧な選択なんてできなくてもいい。

まず選んでみる。やってみる。

その経験の中で、自分なりの見方や判断基準が少しずつ育っていく。

選挙も、社会参加も、きっとそういうものなんじゃないかと思います。


授業後のアンケートでは、 「18歳になったら選挙に行きたい」 「選挙のルールをもっと知りたい」 「自分も社会の一員だと感じた」 「まずは行動してみようと思った」 という声をたくさんいただきました。

とても嬉しかったです。

政治に関心がないのではなく、「どうせ自分が動いても変わらない」と感じているだけかもしれない。

だとしたら、僕たち大人ができることは、「選挙に行きなさい」と言うことだけではなくて、若い人たちが“自分も社会に関わっていいんだ”と思える機会をつくることなのだと思います。


わからないことは、わからないままでいい。

でも、わからないまま流されるのではなく、調べたり、聞いたり、考えたりすることはできる。

よのなかのすべての大人が、選挙のルールを正しく知っているとは限りません。

だからこそ、自分の身を守るためにも、正しい情報にあたる力が必要です。


今回の時間が、松山東高校のみなさんにとって、選挙や政治を少しだけ身近に感じるきっかけになっていたら嬉しいです。

そして何より、自分の言葉で考え、自分の一歩を選び取るきっかけになっていたら、これ以上うれしいことはありません。


貴重な機会をくださった愛媛県立松山東高等学校のみなさま、最後まで真剣に聞いてくれた生徒のみなさん、本当にありがとうございました。


初めての選挙は、ポケモンと同じ。

まずは、自分の一票から。

そして、自分の一歩から。

その積み重ねが、きっと“よのなか”をつくっていくのだと思っています!


アンケート結果

授業後アンケートでは、全体として非常に高い評価が見られました。

満足度:高評価 99.0%
内容度:高評価 98.3%
深化度:高評価 96.7%
発展度:高評価 98.5%

「わかりやすかった」「面白かった」という感想に加えて、 「18歳になったら選挙に行きたい」 「公職選挙法をもっと知りたい」 「自分も社会の一員だと感じた」 といった、行動や意識の変化につながる声が多く寄せられました。

単なる知識理解にとどまらず、選挙を“自分のこれから”と結びつけて考えるきっかけになっていたことがうかがえます。


また、アンケートの自由記述からは、主に8つの変化が見えてきました。

① 選挙・政治への心理的ハードルの低下

「政治は難しい」「選挙はよくわからない」 というイメージが、「思ったより身近だった」「まずは行ってみようと思った」「ポケモンのたとえがわかりやすかった」という前向きな受け止めへと変化していました。

特に、初めての選挙をポケモンにたとえたことで、“完璧にわかってから選ぶ”のではなく、“まず選んでみる”という感覚が伝わっていたようです。

選挙、ちょっとだけレベル上げ要素があるのかもしれません。

最初の一匹、いや一票が大事です。


② 主権者としての行動意欲の形成

「18歳になったら選挙に行きたい」「まずは投票してみたい」「選挙権を持ったら積極的に参加したい」 という声が多く見られました。

まだ選挙権を持っていない生徒にとっても、選挙は“いつかの話”ではなく、 数年後の自分が向き合うリアルな行動として受け止められていました。


③ 選挙ルール・公職選挙法の実践的理解

今回の授業で特に印象的だったのは、選挙のルールに関する気づきです。

「知らなかったルールが多かった」「SNSでのリツイートに気をつけたい」「公職選挙法をちゃんと知っておきたい」「大人もみんな知っているわけではないと知って驚いた」といった声が多く寄せられました。

選挙に参加することは大切です。 でも同時に、ルールを知らないまま関わることにはリスクもあります。

今回の学びは、正しく、安心して、社会に参加するための“自分を守る知識”にもなっていました。


④ 主権者意識と当事者性の獲得

「自分も社会の一員だと感じた」「自分の行動で社会に関われると思った」「よりよい社会にするために、自分から行動したい」というコメントからは、政治や選挙を“誰かが決めるもの”ではなく、 自分も関わることのできるものとして捉える変化が見えてきました。

特に、「自分が参加しても意味がない」という感覚から、「まずは自分から行動してみる」という意識への変化が印象的でした。


⑤ 思考の深化と批判的視点の芽生え

自由記述の中には、選挙制度や政治参加について、より深く考える声もありました。

「投票率が上がれば必ずよい社会になるわけではないと知った」「情報をうのみにせず、自分で考えたい」「政治や選挙について、もっとフラットな視点で考えたい」

こうした声からは、単に「選挙に行こう」で終わるのではなく、 情報を見極め、自分の頭で考える力が育まれていることがうかがえます。

批判とは、悪口ではなく「なぜ?」と問い直すこと。

政治も、社会も、そして推し活も。

何でもかんでも鵜呑みにしない姿勢が大切です。


⑥ 学びの主体化

「もっと調べたい」「わからないことは専門家に聞きたい」「選挙管理委員会に確認しようと思った」「父母にも伝えたい」という声も見られました。

これは、授業を“聞いて終わり”にするのではなく、 自分で調べる・確かめる・誰かに伝えるという学びの主体化が起きているサインです。

主権者教育のゴールは、知識を暗記することではありません。

わからないことに出会ったときに、「まあいいか」で流さず、「どこに聞けばいいか」「何を確かめればいいか」を考えられること。

その力こそ、これからの社会を生きるうえで大切なリテラシーです。


⑦ 授業手法による理解と関心の促進

今回の授業では、ポケモンでの例え話や、クイズ形式など、生徒にとって身近な題材を多く取り入れました。

その結果、「たとえがわかりやすかった」「クイズで理解できた」「ゲーム感覚で学べた」「難しい内容がスッと入ってきた」という感想が多く見られました。

政治や選挙は、難しい言葉だけで語ると遠く感じられます。 

けれど、自分の好きなものや日常の感覚とつなげることで、“よのなかの話”は、自分の言葉で考えられるものになっていきます。


⑧ 不安から安心・期待への感情変化

「選挙に行くのが少し不安だったけど、安心した」「18歳になるのが楽しみになった」「選挙に行けるようになったらチャレンジしてみたい」という声もありました。

選挙は、人生で急にやってくる“本番”のように感じられることがあります。

でも、事前にルールを知り、選び方を考え、疑問を持つ経験をしておくことで、 その不安は少しずつ期待に変わっていきます。

今回の講座は、初めての選挙に向かう生徒たちにとって、“こわいもの”ではなく“自分で試してみるもの”として選挙を捉え直す機会になりました。


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