4月16日、愛媛県立松山東高等学校で、高校1年生のみなさんに主権者教育の講座を開講しました。
今年もこうしてご一緒できたことを、まず何よりありがたく思っています。
準備や調整に関わってくださった先生方、生徒のみなさん、本当にありがとうございました。
今回のテーマは、「これからの、よのなかの話をしよう!」
政治や社会というと、どうしても遠いもの、大人になってから関わるものとして受け取られがちです。
でも実際は、学校のこと、ルールのこと、自分の感じる違和感のこと、誰かの声がどう扱われるかということも、全部よのなかの話なんだと思っています。
講座では、「シティズンシップって何だろう」というところから始めて、ひとつの出来事でも見方によって答えが変わること、正解のない問いに向き合うときには、自分なりの納得解をつくっていくことが大切だという話をしました。
グループで話してもらう中で、生徒のみなさんが、自分と違う考えにちゃんと耳を傾けながら、自分の言葉で考えようとしていた姿がとても印象に残っています。
こどもの権利や意見表明についても扱いましたが、知識として知るだけでなく、「自分にも関係あることなんだ」と受け止めてもらえたことが、今回いちばんうれしかったことの一つです。
アンケートでも、政治を少し身近に感じられた、自分も声をあげていいと思えた、18歳になったら選挙に行きたい、そんな声がたくさんありました。
こちらが届けに行ったつもりでも、毎回むしろ受け取るものの方が多いなと感じます。
主権者教育は、知識を覚えるためだけのものではなく、自分の問いを持つこと、自分の言葉で語ること、そして違う考えと出会いながら考え続けることを学ぶ時間だと思っています。
今回の2時間が、松山東高校のみなさんにとって、「よのなか」を少し自分ごととして見つめるきっかけになっていたらうれしいです。
あらためて、松山東高校のみなさん、先生方、ありがとうございました。
アンケート結果(概要)
授業後アンケートでは、非常に高い評価が見られました。
満足度:高評価 99.1%
内容度:高評価 98.5%
深化度:高評価 98.5%
発展度:高評価 98.2%
「わかりやすかった」「楽しかった」という感想に加えて、「自分の考えが深まった」「これからの社会を考える上で役に立った」という声が多く見られ、体験型・対話型の学びが、理解だけでなく当事者意識の形成にもつながっていることがうかがえました。
アンケートの自由記述からは、主に4つの変化が見えてきました。
① 「政治は遠いもの」から「自分も関われるもの」へ
多くの生徒のみなさんが、講座前は政治や社会を遠いものとして捉えていた一方で、講座後には「自分たちでも社会や政治を変えられるかもしれない」という実感を持っていました。
「18歳になったら選挙に行きたい」「まずは興味を持って調べてみたい」といった前向きな声も多く、主権者としての意識の芽生えが見られました。
② こどもの権利と意見表明の大切さへの気づき
こどもの権利や意見表明について、「日本ではまだ十分ではないことに驚いた」「子どもの意見を聴く環境づくりが大事だと感じた」といった声が多く寄せられました。
単に権利を知るだけでなく、意見を持ち、伝え、共有することそのものが社会参画の第一歩であるという理解につながっていたことが印象的です。
③ 対話を通して、多様な視点に出会う経験
グループワークに関する感想では、「自分とは違う価値観に触れた」「友達の意見を聞いて考えが深まった」「意見を一つにまとめる難しさも含めて学びになった」といった記述が多く見られました。
正解のない問いに向き合うからこそ、他者との対話が学びを広げることを実感していたことが分かります。
④ 社会を見る“物差し”を得たことによる学びの深化
「3つの視点が印象に残った」「LOVEルールが分かりやすかった」「社会を見る見方が増えた」といった声も多く、今回の授業で扱った考え方が、生徒のみなさんにとって社会を考えるための新しい道具になっていたことがうかがえます。
“なんとなく考える”から、“視点を持って考える”への変化が生まれていました。
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