今回は、東京都立第四商業高等学校の高校2年生のみなさんに向けて、主権者教育の授業をさせていただきました。
テーマは、「これからの、よのなかの話をしよう!」。
高3になる直前のこの時期は、もうすぐ18歳になる人もいる、進路を考えたり、社会に出る準備をしたり、自分の人生の選択が少しずつ現実味を帯びてくる時期でもあります。
だからこそ、政治を「国会」や「ニュース」の中だけにあるものとしてではなく、「自分の暮らし」や「学校生活」や「日々の選択」とつながるものとして考えてもらいたいと思っていました。
授業では、シティズンシップの話から始まり、18歳になるとできること、家族旅行のチケットが4枚しか取れなかったらどうするか、理想の学校をつくるなら何を大切にするか、国の予算をどう配分するかなど、いろいろな問いを一緒に考えました。
どの問いにも、きれいな正解があるわけではありません。
でも、だからこそ大事なのは、「自分はどう考えるのか」「なぜそう思うのか」「他の人はどんな考え方をしているのか」に向き合うことなのだと思います。
政治や社会の話は、急に大きな言葉で考えようとすると難しくなります。
でも、「どんな学校なら過ごしやすいか」「どんなルールなら納得できるか」「誰かが我慢する決め方で本当にいいのか」から始めると、少しずつ自分ごとになっていきます。
授業後のアンケートでは、満足度98.5%、内容度97.7%、発展度97.7%と、とてもありがたい評価をいただきました。
「選挙についてよく分かった」 「政治について深く学ぶことができた」 「選挙に行こうと思います」 「新たな考えを知ることができた」
やってよかったなと、素直に思いました。
中には、「少し長く感じた」「もっと短くまとめてほしい」という声もありました。
これも本当にありがたいです。
授業は、届けたら終わりではなく、受け取ってくれた人の声から、また少しずつ育てていくものだと思っています。
今回の時間を通して、政治に詳しくなること以上に、「自分の言葉で考えてみる」きっかけが少しでも残っていたらうれしいです。
正解を選ぶことは、きっと簡単ではありません。
でも、自分で考え、誰かと話し、自分なりに納得できる選択をつくっていくことはできると思います。
その積み重ねが、社会をつくる力になっていくのだと思います。
東京都立第四商業高等学校のみなさん、先生方、本当にありがとうございました。
みなさんのこれからの選択が、みなさん自身にとって納得できるものになっていきますように。
アンケートの自由記述からは、主に4つの変化が見えてきました。
① 「政治は難しい」から「少しわかった」へ
「社会・政治について深く知れました」
「選挙よく分かった」
「政治について深く学ぶことができた」
という声があり、政治や選挙を少しずつ具体的に捉えるきっかけになっていました。
政治は、言葉だけで聞くと難しく感じやすいテーマです。
しかし、実際の投票の流れや、身近な選択と結びつけることで、“わからないもの”から“考えられるもの”へと変化していました。
② 主権者としての意識の芽生え
「選挙に行こうと思います」
「国民の意見を集めることの大変さや選挙の難しさを知った」
という声からは、選挙を単なる制度としてではなく、社会の意思決定に関わる大切な仕組みとして捉え始めている様子がうかがえます。
主権者教育の大切なポイントは、「選挙に行きなさい」と伝えることだけではありません。
自分の意見が社会とどうつながるのか、社会のルールや仕組みは誰がどう決めているのかを考えること。 その入口をつくることに意味があります。
③ 体験型の学びによる理解の深化
「選挙の流れを体験できて、よかった」
「性格診断がおもしろかった」
「楽しく学ぶことができました」
という声も多く見られました。
今回の講座では、講義を聞くだけではなく、ワークシートに書く、選ぶ、考える、話し合う、比べるといった活動を取り入れました。
“知識として知る”だけでなく、 “自分でやってみる”ことで、社会や政治の仕組みがより実感を伴うものになっていたように感じます。
④ 自分の考えを持つことへの一歩
「わかりやすくて、考えが少しかわった」
「主権者教育のワークショップでは新たな考えを知ることができ、勉強になりました」
という感想からは、自分の考えを見つめ直したり、他者の視点に触れたりする中で、学びが少しずつ深まっていたことが伝わってきます。
よのなかには、すぐに正解が出ないテーマがたくさんあります。
だからこそ、 「自分はどう考えるのか」 「なぜそう思うのか」 「他の人はどんな視点を持っているのか」 を考える時間そのものが、主権者教育の大切な学びになります。
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